本セミナーの2015年度版はこちら

ものづくり小規模事業者等人財育成事業教育助成金対象コース

実践!ソフトウェア品質向上のための
技術者セミナー

~ソフトウェア品質技術を確実に身につけたい方におすすめ~

ソフトウェア品質の確保・向上に欠かせない品質技術を学ぶ、ソフトウェア技術者を対象とした演習中心のセミナーです。もちろん、品質保証に携わる方にもご参加いただけます。
ソフトウェアの品質確保と改善のために必要な以下の3つのスキルを参加型で習得します。
①要求分析から設計にいたる品質作り込みフェーズにおいて、本質的な考え方を理解した上で、適切な開発技術や手法を使う。
②レビューやテストなどの品質確認・保証フェーズにおいて、効果的かつ効率的な手法を実践する。
③ソフトウェアのQCD(品質、コスト、納期)をコントロールするためのマネジメント技術を理解し、個人やチームの開発作業に適用する。
本セミナーでは、この三つのポイントを中心に、演習やディスカッションを交えながら体系的かつ実践的に学ぶことができます。


申込みはこちら

この講座は、こんなことが学べます

  • ソフトウェア開発技術と品質マネジメント技術の代表的手法を、体系的に、例題を通して学ぶことができます。
  • 基本的な考え方、手法の本質的意義、技術者に求められるマインドなど、ソフトウェア品質の“哲学”を重視します。
  • グループ演習の際には、ほかの受講者とのコミュニケーションによる「新たな気づき」も得られます。
  • 企業内外で広く知られている実績・経験豊富な講師陣が、それぞれの思いを込めて、熱心に指導します。
  • 「オブジェクト指向設計」に不慣れな方を対象に「補講」を開く予定です。設計の基礎知識を、より詳しく習得できます。

プログラム

 

 

時 間

科    目

主 要 内 容

前期

1 日目

9:30~17:00

ソフトウェアの品質保証の基本

ソフトウェアの品質と品質保証,
ソフトウェア開発プロセス,
ソフトウェア品質保証活動の実践,
プロジェクト管理の考え方・原則・手順,
実践的なプロジェクト管理のポイント

2 日目

レビュー技法

レビュー技法の概要, インスペクション技法の概要,
レビューでの指摘項目
レビューのマネジメント・定量的な分析手法

3 日目

ソフトウェア要求

要求定義とシステム開発(要求の種類、機能の獲得他)
要求定義とヒューマン・コミュニケーション(コミュニケーション・プロトコル、伝わるドキュメント)
要求定義とモデリング(モデルの対象、モデルの要求他)

後期

1 日目

9:30~17:00

品質を追求した設計

設計の基本
設計の原則(オブジェクト指向設計)
モデルレビュー手法,
テスト駆動開発

2 日目

品質向上のための
ソフトウェアテスト

テストの役割と全体像,
テスト技術,
テスト計画
テスト結果分析・報告

3 日目

開発プロセスの改善

問題意識,
プロセス改善活動の進め方,
計測と分析

 

この講座は、こんな方におすすめします

  • あらゆる分野でのソフトウェアの開発・生産に従事している技術者、プロジェクトリーダー、SEの方々、
    ソフトウェア設計・開発をひととおり経験し、今後、さらに高いレベルを目指す方

この講座の講師をご紹介いたします (順不同、敬称略)

板倉塾塾長
株式会社イネーブルツリー,イマテック,ビズモ顧問
 日本品質管理学会ソフトウェア部会 会員
 日本科学技術連盟SQIP 委員
 日本プロジェクトマネージメント協会 SIG コアメンバー
富士通、NTTコムウェア、セゾン情報システムズを経て現職。1967年から100万円から100億円を越える幅広いコンピュータシステム開発プロジェクトで様々な役割を果たしてきた。現場の体験を法則にすることが趣味。
(主な著書)「情報科学コアカリキュラム講座 情報システム構成論」 丸善出版
「実践ソフトウェア開発工学シリーズ スーパーSE」 日科技連出版
「スーパーSEがすすめる 知のモデリング」日科技連出版 (橋本惠二と共著)
「スーパーSEによるプロジェクトの解明」 板倉稔編著 
植野俊雄、斎藤謙二郎、佐藤光彦と共著 日科技連出版  

板倉 稔
(株)イネーブルツリー 顧問

1991年 ヤマハ株式会社入社
      スポーツ用品開発に従事
1988年 全社品質保証部門にてソフトウェア開発プロセス改善に従事
      その後、電子楽器開発部門でプロセス改善業務を担当後、現職

日本科学技術連盟 SQiPソフトウェア品質委員会 委員

著書:「データ指向のソフトウェア品質マネジメント
(日科技連出社、共著、2012)
2013年度日経品質管理文献賞 受賞

小池 利和
ヤマハ(株) DMI開発統括部 品質保証部 品質管理グループ 担当課長

1962年(株)日立製作所入社。1965年以来ソフトウェア開発事業部、情報システム事業部および関連会社において、ソフトウェアの品質保証、ソフトウェアテスト、ソフトウェアプロセス改善、PM普及などに従事。
2007年、NARAコンサルティングを立ち上げ、現在はソフトウェア開発のコンサルタント業務を展開している。

研究論文や著書:
ソフトウェア品質保証入門(日科技連出版、2008)
ソフトウェア品質知識体系ガイド(共著、オーム社、2007)
ソフトウェアテストと品質保証の実際(共著、日本テクノセンター、1999)
 

奈良 隆正
NARAコンサルティング 代表

長年業務パッケージの開発を担当。主に、アーキテクチャの策定や共通コンポーネントやフレームワークの開発を担当。社内向けの技術支援を行う。

研究論文や著書:
「eXtreme Programmingテスト技法―xUnitではじめる実践XPプログラミング」共著

デベロッパーサミットや@ITなど各種イベントで、講演多数。 MVP(Microsoft Most Valuable Professional) for Visual Developer - Solutions Architect 2004-2009 Microsoft Regional Director 2010-現在

小井土 亨
(株)OSK R&D本部
品質保証部 品質管理2課
シニアアプリケーション
スペシャリスト

現職:
日本HP テストツール導入支援コンサルタント
経歴:
製造メーカーにて原価管理システム、生産管理システム構築プロジェクトメンバー 
ソフトハウスのテストエンジニア、テストチームリーダー
パッケージソフト、情報システム、プリンタドライバなどのテスト
その他活動:
JaSST実行委員、SQiPステアリング委員、JSTQB技術委員
「テストPressVol.1,5」「システム開発ジャーナル」へ執筆
「現場の仕事がバリバリ進むソフトウェアテスト手法」
外部講演(日科技連セミナー,ベンダーセミナー)

湯本 剛
日本ヒューレット・パッカード(株) シニアコンサルタント

1987年東芝ソフトウェアエンジニアリング入社。ワードプロセッサ、デジタルテレビ、携帯電話などの開発に従事。2000年エンジニアリング会社の合併に伴いソフトウェア開発事業部のプロセス改善代表としてソフトウェア開発部門のプロセス改善・品質向上に従事。2013年全社品質保証チームに異動し、システム/ハードウェアを含む開発能力向上に取り組んでいる。

阪本 太志
東芝デジタルメディアエンジニアリング(株)企画担当品質保証チーム
シニアスタッフ

セミナー申し込み

本セミナーの2015年度版はこちら

回数

日程

会場

申込
第1回 前期 2014年10月20日(月)~22日(水) 日科技連・東高円寺ビル [an error occurred while processing this directive]
後期 2014年11月25日(火)~27日(木)

オブジェクト指向設計に不慣れな方を主な対象に「補講」を実施する予定です。
設計の基礎知識を、より詳しく習得できます。

セミナーの日程、開始・終了時刻、カリキュラム、会場は、都合により変更することがあります。
また、諸般の事情によりセミナーの開催を中止することがありますので、あらかじめご了承ください。

留意事項・備考

  • 本コースは、PDU対象コース(39PDU)(カテゴリーA)です。
  • 「PMI」、「PMP」、「Project Management Professional」および「PMBOK®ガイド」は、米国Project Management Institute, Inc. の米国その他の国における登録商標です。

参加費

参加費用 129,600円(一般)/118,800円(会員)

※本参加費は税込み価格です

セミナー詳細

前期1日目

前期2日目

1.ソフトウェア品質保証の基礎
1.1 ソフトウェアの品質と品質保証
1.2 ソフトウェア品質保証 活動
1.3 ソフトウェア開発プロセス
1.4 ソフトウェア品質保証活動の実践
2.プロジェクトマネージメントの基礎
2.1 プロジェクト管理の考え方
2.2 プロジェクト管理の原則
2.3 プロジェクト管理手順の概要
2.4 実践的なプロジェクト管理のポイント
2.5 リスクマネージメントとコンテンジェンシープラン

1.ソフトウェアインスペクション
1.1 レビューの課題、目的、原則
1.2 インスペクションの概要、効果
1.3 レビュー技法の分類・比較
1.4 インスペクション計画
1.5 事前レビューのポイント
1.6 ロギングミーティングのポイント
1.7 レビューで指摘・記録する事項
1.8 欠陥の分類例
2.インスペクションに関する議論
2.1 レビュー観点
2.2 「欠陥1件」の数え方
2.3 レビュー参加者が多いときの「雰囲気」
2.4 レビューアの責任
2.5 目的の明確化
2.6 ウォークスルーとインスペクション
2.7 レビューを定着・徹底(レビュー教育の方法)
3.インスペクションデータの評価
3.1 なぜ定量的管理が必要なのか?
3.2 メトリクスの限界を知り、意思決定に役立てる
3.3 欠陥データは、貴重な情報源
3.4 インスペクション評価メトリクス
3.5 工程の/プロセス全体の欠陥除去率 (DRE)
3.6 工程の欠陥除去率の目標値から、欠陥除去目標を考える
3.7 インスペクション評価メトリクスの目標値
3.8 累積欠陥除去率
3.9 CMMIレベル4・5相当組織の累積欠陥除去率
4.プロセス改善に向けて
4.1 プロセス改善のタイプ
4.2 ソフトウェア品質コストの調査事例
4.3 品質コスト配分の望ましい推移(成熟度レベル別)
4.4 レビューの効率向上により、低コスト・高品質を目指す
4.5 原因分析の方法:根本原因分析

前期3日目

後期1日目

1.要求定義とシステム開発
1.1 ビジネスシステムと制御システム
1.2 システム開発とは
1.3 要求の種類
1.4 機能要求(要求から実装へ)
1.5 実世界とコンピュータ世界
1.6 要求獲得の難しさと対応
2.システム開発とコミュニケーション
2.1コミュニケーション・プロトコル
2.1.1 調査した事例
2.1.2 プロトコル構造
2.1.3 プロトコル
3.伝わるドキュメント
3.1 問題の生じる背景
3.2 事例
3.3 その他の事例
3.4 伝わる文章の書き方
3.5 その他のコミュニケーションの知見
4.要求定義とモデリング
4.1 方法論の背景
4.2 要求獲得時に解くべき問題はなにか
4.3 実世界からコンピュータ世界に連続変換
4.4 モデリングの対象
4.5 ビジネスルール決定の原則
4.6 モデルの要件
4.7 方程式風に対象物の定義を進める
4.8 実物でもう少し詳しく説明しよう
4.9 どう実装するか
4.10 エンジンの振舞いの例
4.11 方法論の補足
4.12 結論
1.設計の基本
1.1 設計とは
1.2 設計の基本概念
1.3 設計の原則
1.4 ソフトウェアアーキテクチャ
1.5 設計品質特性
1.6 良いクラスの特徴
1.7 設計とテスト容易性
2.設計の原則(オブジェクト指向設計)
2.1 設計の5つの原則
2.2 GRASPパターン
3.モデルレビュー手法
3.1 モデリングとは
3.2 モデルレビューの基本的な技
3.3 設計モデルのレビュー
4.テスト駆動開発
4.1 アジャイル開発とは
4.2 テスト駆動開発とは
4.3 作業手順
4.4 テストの効果
後期2日目

後期3日目

1.テストの役割と全体像
1.1 静的テスト (コードレビュー)
1.2 ユニットテスト
1.3 統合テスト
1.4 システムテスト
1.5 テストタイプ
1.6 スモークテスト
1.7 回帰テスト
1.8 ソフトウェアテストの3つの目的
1.9 テストの一般原則
1.10 開発力向上のための情報サービスとして機能
2.テストの技術
2.1 ソフトウェアテストに必要な技術・知識
2.2 テスト固有の技術
2.3 テスト設計
2.4 テストタイプ
2.5 テスト設計技法
2.6 同値分割
2.7 境界値テスト
2.8 エラー推測
2.9 テスト技法における4種類の網羅方法
2.10 デシジョンテーブルテスト
2.11 組み合わせテスト
2.12 状態遷移テスト
2.13 コントロールパステスト(制御パステスト)
2.14 パステストカバレッジ基準
2.15 テスト設計の3つ視点
2.16 効率よく効果的にテストの実施方法
3.テスト計画
3.1 自動化ツールの分類
3.2 テストベースレビュー
3.3 バグ報告の技術
3.4 テスト戦略を立てた上でテスト計画
3.5 テストの全体像を考慮したプロセス
4.テスト結果分析・報告
4.1 テスト実施カバレッジ
4.2 バグのオープンクローズチャート
4.3 テストの目的に添ったデータ分析

1.問題意識
1.1 トラブル事例
1.2 何が起きているのか?
1.3 原因は何か?
1.4 廃人増加モデル
2. 問題意識の共有
2.1 自己紹介
2.2 問題の共有
2.3 進め方
3. プロセス改善活動の進め方
3.1 SPIの推進手順
3.2 SPI活動の計画立案(Plan)
3.3 SPI活動の実践(Do)
3.4 SPI活動の検証(Check)
3.5 SPI活動から得た教訓の蓄積と再計画の立案(Action)
4. 計測と分析
4.1初級編(指標を理解しよう)
4.1.1 測ることは大切!
4.1.2 データは組合わせて見ることが大切
4.1.3 指標を利用する目的とその効果
4.2中級編(下流工程の品質指標)
4.2.1 下流工程での品質保証の考え方
4.2.2 コーディング工程での品質指標
4.2.3 テスト工程での品質指標
4.2.4 過去から学び、未来を予測し、現在を把握する
4.3上級編(上流工程の品質指標)
4.3.1 上流工程での品質保証の考え方
4.3.2 上流工程から品質を作り込むには
4.3.3 何を測るのか?
4.3.4 ライフサイクルととおして活用する
4.3.5 プロセスデータベースが大切!
4.3.6 品質で指標を管理するための手順

 

参加者の声

  • 実例による説明が多く、理解しやすかった。
  • 不具合を上流工程でつぶすことがコスト削減のための近道だということを学んだ。
  • 品質保証の担当でも、補講というフォローがあり設計開発について大変理解しやすかった。
  • インスペクションで観点をもって実施することで、より多くの欠陥が見つけられることが実感できてよかった。
  • テストの考え方を体系的に学べてよかった。

関連セミナー






問い合わせ先

教育推進部 第二課
TEL:03-5378-9813
FAX:03-5378-9842
E-Mail:sqip@juse.or.jp
ソフトウェア品質のホンネ
SQuBOKソフトウェア品質体系ガイド
セミナー
SQiPセミナー
SQiPセミナー開催レポート
研究会
ソフトウェア品質管理研究会
シンポジウム
ソフトウェア品質シンポジウム
資格試験
ソフトウェア品質技術者資格試験
JSTQB 認定テスト技術者資格
国際会議
世界ソフトウェア品質会議
ASQN
ニュース
SQiPニュース
webマガジン「QualityOne
コミュニティ
ソフトウェア品質確証部長の会(東京)
ソフトウェア品質保証責任者の会(大阪)
SQiPコミュニティ
SQiP SIG
SQiPアーカイブ(研究成果や実践事例集
SQiPライブラリ
ソフトウェア品質管理の宝箱
調査・研究
ソフトウェア品質実態調査
調査・研究
 SQuBOK®ガイド