実践!ソフトウェア品質向上のための
技術者セミナー
~ソフトウェア品質技術を確実に身につけたい方におすすめ~
ソフトウェア品質の確保・向上に欠かせない品質技術を学ぶ、ソフトウェア技術者を対象とした演習中心のセミナーです。もちろん、品質保証に携わる方にもご参加いただけます。
ソフトウェアの品質確保と改善のために必要な以下の3つのスキルを参加型で習得します。
①要求分析から設計にいたる品質作り込みフェーズにおいて、本質的な考え方を理解した上で、適切な開発技術や手法を使う。
②レビューやテストなどの品質確認・保証フェーズにおいて、効果的かつ効率的な手法を実践する。
③ソフトウェアのQCD(品質、コスト、納期)をコントロールするためのマネジメント技術を理解し、個人やチームの開発作業に適用する。
本セミナーでは、この三つのポイントを中心に、演習やディスカッションを交えながら体系的かつ実践的に学ぶことができます。
この講座は、こんなことが学べます
- ソフトウェア開発技術と品質マネジメント技術の代表的手法を、体系的に、例題を通して学ぶことができます。
- 基本的な考え方、手法の本質的意義、技術者に求められるマインドなど、ソフトウェア品質の“哲学”を重視します。
- グループ演習の際には、ほかの受講者とのコミュニケーションによる「新たな気づき」も得られます。
- 企業内外で広く知られている実績・経験豊富な講師陣が、それぞれの思いを込めて、熱心に指導します。
- 「オブジェクト指向設計」に不慣れな方を対象に「補講」を開く予定です。設計の基礎知識を、より詳しく習得できます。
プログラム
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時 間 |
科 目 |
主 要 内 容 |
前期 |
1 日目 |
9:30~17:00 |
ソフトウェアの品質保証の基本 |
ソフトウェアの品質と品質保証, |
2 日目 |
レビュー技法 |
レビュー技法の概要, インスペクション技法の概要, |
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3 日目 |
ソフトウェア要求 |
要求定義とシステム開発(要求の種類、機能の獲得他) |
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後期 |
1 日目 |
9:30~17:00 |
品質を追求した設計 |
設計の基本 |
2 日目 |
品質向上のための |
テストの役割と全体像, |
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3 日目 |
開発プロセスの改善 |
問題意識, |
この講座は、こんな方におすすめします
- あらゆる分野でのソフトウェアの開発・生産に従事している技術者、プロジェクトリーダー、SEの方々、
ソフトウェア設計・開発をひととおり経験し、今後、さらに高いレベルを目指す方
この講座の講師をご紹介いたします (順不同、敬称略)
板倉塾塾長 板倉 稔 |
1991年 ヤマハ株式会社入社 小池 利和 |
1962年(株)日立製作所入社。1965年以来ソフトウェア開発事業部、情報システム事業部および関連会社において、ソフトウェアの品質保証、ソフトウェアテスト、ソフトウェアプロセス改善、PM普及などに従事。 奈良 隆正 |
長年業務パッケージの開発を担当。主に、アーキテクチャの策定や共通コンポーネントやフレームワークの開発を担当。社内向けの技術支援を行う。 小井土 亨 |
現職: 湯本 剛 |
1987年東芝ソフトウェアエンジニアリング入社。ワードプロセッサ、デジタルテレビ、携帯電話などの開発に従事。2000年エンジニアリング会社の合併に伴いソフトウェア開発事業部のプロセス改善代表としてソフトウェア開発部門のプロセス改善・品質向上に従事。2013年全社品質保証チームに異動し、システム/ハードウェアを含む開発能力向上に取り組んでいる。 阪本 太志 |
セミナー申し込み
回数 | 日程 |
会場 |
申込 |
第1回 | 前期 2014年10月20日(月)~22日(水) | 日科技連・東高円寺ビル | [an error occurred while processing this directive] |
後期 2014年11月25日(火)~27日(木) |
オブジェクト指向設計に不慣れな方を主な対象に「補講」を実施する予定です。
設計の基礎知識を、より詳しく習得できます。
セミナーの日程、開始・終了時刻、カリキュラム、会場は、都合により変更することがあります。
また、諸般の事情によりセミナーの開催を中止することがありますので、あらかじめご了承ください。
留意事項・備考
- 本コースは、PDU対象コース(39PDU)(カテゴリーA)です。
- 「PMI」、「PMP」、「Project Management Professional」および「PMBOK®ガイド」は、米国Project Management Institute, Inc. の米国その他の国における登録商標です。
参加費
参加費用 | 129,600円(一般)/118,800円(会員) |
※本参加費は税込み価格です
セミナー詳細
前期1日目 | 前期2日目 |
1.ソフトウェア品質保証の基礎 |
1.ソフトウェアインスペクション |
前期3日目 | 後期1日目 |
1.要求定義とシステム開発 1.1 ビジネスシステムと制御システム 1.2 システム開発とは 1.3 要求の種類 1.4 機能要求(要求から実装へ) 1.5 実世界とコンピュータ世界 1.6 要求獲得の難しさと対応 2.システム開発とコミュニケーション 2.1コミュニケーション・プロトコル 2.1.1 調査した事例 2.1.2 プロトコル構造 2.1.3 プロトコル 3.伝わるドキュメント 3.1 問題の生じる背景 3.2 事例 3.3 その他の事例 3.4 伝わる文章の書き方 3.5 その他のコミュニケーションの知見 4.要求定義とモデリング 4.1 方法論の背景 4.2 要求獲得時に解くべき問題はなにか 4.3 実世界からコンピュータ世界に連続変換 4.4 モデリングの対象 4.5 ビジネスルール決定の原則 4.6 モデルの要件 4.7 方程式風に対象物の定義を進める 4.8 実物でもう少し詳しく説明しよう 4.9 どう実装するか 4.10 エンジンの振舞いの例 4.11 方法論の補足 4.12 結論 |
1.設計の基本 1.1 設計とは 1.2 設計の基本概念 1.3 設計の原則 1.4 ソフトウェアアーキテクチャ 1.5 設計品質特性 1.6 良いクラスの特徴 1.7 設計とテスト容易性 2.設計の原則(オブジェクト指向設計) 2.1 設計の5つの原則 2.2 GRASPパターン 3.モデルレビュー手法 3.1 モデリングとは 3.2 モデルレビューの基本的な技 3.3 設計モデルのレビュー 4.テスト駆動開発 4.1 アジャイル開発とは 4.2 テスト駆動開発とは 4.3 作業手順 4.4 テストの効果 |
後期2日目 | 後期3日目 |
1.テストの役割と全体像 1.1 静的テスト (コードレビュー) 1.2 ユニットテスト 1.3 統合テスト 1.4 システムテスト 1.5 テストタイプ 1.6 スモークテスト 1.7 回帰テスト 1.8 ソフトウェアテストの3つの目的 1.9 テストの一般原則 1.10 開発力向上のための情報サービスとして機能 2.テストの技術 2.1 ソフトウェアテストに必要な技術・知識 2.2 テスト固有の技術 2.3 テスト設計 2.4 テストタイプ 2.5 テスト設計技法 2.6 同値分割 2.7 境界値テスト 2.8 エラー推測 2.9 テスト技法における4種類の網羅方法 2.10 デシジョンテーブルテスト 2.11 組み合わせテスト 2.12 状態遷移テスト 2.13 コントロールパステスト(制御パステスト) 2.14 パステストカバレッジ基準 2.15 テスト設計の3つ視点 2.16 効率よく効果的にテストの実施方法 3.テスト計画 3.1 自動化ツールの分類 3.2 テストベースレビュー 3.3 バグ報告の技術 3.4 テスト戦略を立てた上でテスト計画 3.5 テストの全体像を考慮したプロセス 4.テスト結果分析・報告 4.1 テスト実施カバレッジ 4.2 バグのオープンクローズチャート 4.3 テストの目的に添ったデータ分析 |
1.問題意識 |
参加者の声
- 実例による説明が多く、理解しやすかった。
- 不具合を上流工程でつぶすことがコスト削減のための近道だということを学んだ。
- 品質保証の担当でも、補講というフォローがあり設計開発について大変理解しやすかった。
- インスペクションで観点をもって実施することで、より多くの欠陥が見つけられることが実感できてよかった。
- テストの考え方を体系的に学べてよかった。
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教育推進部 第二課TEL:03-5378-9813
FAX:03-5378-9842
E-Mail:sqip@juse.or.jp