カッとなったら「シックスセカンズ」アプローチ
EQグローバルアライアンス
エグゼクティブマスター
髙山 直
前回ではEQとは何か、そして、その開発方法をご紹介しましたが、今回はEQの便利な活用方法をご紹介いたします。これぞ「感情のコントロール」の真髄です。
カッとなってキレそうになったら6秒間沈黙をしてください。EQが正常に機能し始めます。キレる(感情的になる)というのは、EQが停止した状態をいいます。EQが停止すると、感情がコントロールできなくなるので、暴言や場合によっては暴力につながることがあります。言わなくていい一言を言ってしまったり、ついつい余計な一言を言ってしまったり、感じたことを周囲の空気を読まずに言ってしまい、相手や周囲を気まずい雰囲気にさせた経験はないでしょうか。そんなときに最適なEQ活用法です。
6秒間の沈黙で感情を上手くコントロールする方法「シックスセカンズ」アプローチです。
6秒というと短く感じるかも知れませんが、実はとてもとても長い時間なのです。ましてや、カーッとなったときの6秒です。ちょっと想像してみてください。そして数えてみてください。コラーッ!ムカムカ&ムッカー!!!から、1・2・3・・・どうですか、長く感じませんか。
そこで、その6秒間を上手くつくる方法をご紹介します。カッとなったら花の名前を6つ言ってください。カッとなったら「さくら、バラ、ひまわり、たんぽぽ、チューリップ、ハイビスカス」と言ってください。それで6秒が経過します。その6秒でEQが正常に機能しはじめ、感情のコントロールを可能にします。
もし、花の名前が思いつかなければ、車の名前や色、俳優、女優の名前でも大丈夫、とにかく6つの名前を心の中でつぶやいてください。(口に出すと変な人に思われてしまいますよ)製造業の皆さまでしたら、自社製品を6つ言われたらどうでしょうか。ん?余計にムカつく?やはり花の名前が無難かもしれませんね(笑)
あるエンジニアの方にご紹介したところ、とても素敵なシックセカンズ活用されておりました。
上司の理不尽な一言にカーッ! うっ、まずい、キレそう・・・ん?そうだ!シックスセカンズを使おう!となり、その彼は、お教えした花の名前ではなく、咄嗟に6人のグラビアアイドルを思い浮かべたそうです。 その6秒後、なんと怒りがおさまるどころか、その怒りを忘れ、楽しい気分に変わっていたというのです。6秒間の沈黙のために好きなものを思い浮かべたら、楽しい気分に変わっていた!?
それは、感情をコントロールして、こころを静めるだけでなく、同時に前向きな気持ちもつくるという、超大技が開発された瞬間でもあります。凄い・・・。私の予想を大きく超えた使い方、目からウロコの超大技の完成であり、「EQの達人」登場!です。
後日、お礼のメールが届きました。
「高山さん、シックスセカンズに感謝です。これ使えますよ!最近では、キレるのが楽しみになりました。キレたらグラビアアイドルを6人思い浮かべてワクワクできますからね。ポイントは、6人目を誰にするかですが(笑)」
こうなると、怒りのコントロールを超えて、前向きな気持ちをつくるEQ開発ですね。使い方はどうであれ、独自の感情のコントロール方法を開発されたのは素晴らしい!の一言です。
でも、6人目がポイントって、なんだろう・・・。
皆さま、怒りの感情はコントロール可能です。それどころか、怒りの感情を前向きな感情に変えることだってできるのです。
ぜひ、お試しあれ!