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5.健康

最終回 その場でできる心身評価
~「ストレス」「筋力」「柔軟性」「体のサビ」に対する対処法③~

清泉クリニック整形外科 スポーツ医学センター 理学診療部
部長 嵩下 敏文

 パソコンに向かってデスクワークしているみなさん、肩こり・腰痛・頭痛などに悩まされていませんか?第6回では「ストレス」「筋力」「柔軟性」「体のサビ」に対する対処法②として「食う」=「食事」についてご案内しました。最終回となる今回は、「ストレス」「筋力」「柔軟性」「体のサビ」への対処法③として「遊ぶ」=「運動」について紹介いたします。

 運動が重要である!ということは、みなさんは十分にわかっていると思います。しかし、故・植木等さんが歌っていた「わかっちゃいるけどやめられない♪」ではありませんが、「わかっちゃいるけどつづけられない♪」のが現状です。

 私が臨床の現場で、「運動が重要ですよ」と説明させていただくと、「私は体を動かす仕事だから」とか、「営業なので毎日20000歩は歩いています」といったお答えが返ってくることがあります。この時、私がお伝えするのが、「運動」=「労働」ではないということです。

 みなさんも労働をされる時や、歩く時を思い出してみてください。仕事で働いている時や、買い物で歩いている時にわざわざ疲れるようなことはしません。この時は、無意識に疲れないように体は働きます。言い換えれば、使いやすいようにしか体は働かないということです。つまり、使いやすいように働く=使いやすい筋肉ばかりが働くということなのです。そして、使いやすい筋肉ばかりを使うということは、食事で例えると好きな物しか食べないということです。

 好きな物しか食べなかったらどのようになるかは簡単に想像がつくと思います。そうです。病気になってしまうのです。

 筋肉も食事と同じで、使いやすいものばかり使っていると疲労や摩耗が起こってしまいます。結果、筋肉が疲労して“はり”や“痛み”として現れます。 つまり、“はり”や“痛み”は、使い過ぎの結果、体が私たちに送っている信号なのです!!

では、どのような運動が体を健康にするのでしょうか?
運動については諸説もろもろあり、様々な運動方法が蔓延しているのが現状です。今回私がオススメしたいのは、多くの報告で推奨されている、『自分の最大筋力の30~50%』で実施することです。この負荷量で運動することは、最も身体に負担がないとされています。

ここで、「30~50%の運動ってどれぐらいなのか?」という疑問が浮かんできますよね。
厳密に測るとなると、以下の写真のようにトレッドミル(ランニングマシン)で呼気ガス装置と呼ばれる酸素マスクみたいなものを付けてテストしなければ、各人の適切な運動負荷量を決定することができません。

しかし、実際にテストすることは機器がなくてはできませんので、簡易的に適度な負荷量で運動を実施する方法=「簡易的運動指標」をご案内いたします。

上記①~⑥の状態+☆心拍数内で運動を行うことが最も体に負担なく、効率よく体力を向上させるための秘訣となります!

 最後に、筋肉を効率よく使う為には継続して運動する事が重要となってきます。筋肉はお金と同じと考えてみてください。継続して貯金しないとお金は貯まりません。痛みなく健康的に生活していくためには、継続して運動を行い『貯筋』をつくることが重要となるのです。
ウォーキング・自転車・プール等々、運動の種類はなんでもかまいません。大事なのは、運動の負荷の設定です。そして、無理なく継続して実施することが重要となってきますので、今回ご紹介した方法で運動してみてください。
「運動=「辛い・大変」と想像されることが多いかと思いますが、想像しているよりも弱い運動で十分効果があります。また、「運動」=「遊ぶ」ですので、運動を楽しむことも忘れないでくださいね。


 最終回となる今回は、「ストレス」「筋力」「柔軟性」「体のサビ」に対する対処法③として「遊ぶ」=「運動」についてご案内してきました。
これまで7回にわたってお読み頂きありがとうございました。今回のシリーズはこれにて終了となります。また皆様に有益な情報を提供できる機会を楽しみにしています。
(文責:清泉クリニック整形外科 スポーツ医学センター 理学診療部 部長 嵩下 敏文)

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プロフィール

嵩下 敏文(だけした としふみ)
清泉クリニック整形外科 スポーツ医学センター 理学診療部 部長
NPO法人FINE 理事
「慢性疼痛疾患の治療」は現代西洋医学にできないこととして位置づけられており、対処療法による医療が現状となっています。慢性疼痛疾患は我々医療従事者が治療するものではなく、痛みを有する者自身が治療を行わなければならない疾患であり、その慢性疼痛疾患の根本治療体系の確立を目指し日々の臨床、および研究活動を行っております。

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